雑記かけうどん

あしからず

地下鉄

 JR筑肥線福岡空港方面に乗り進んで往く。

 
 すると姪浜駅を過ぎたところで、姪浜ドライビングスクールを横目に「JR筑肥線」は「福岡市営地下鉄空港線」に変化する。

 私はこの変化の瞬間が苦手だ。列車は轟轟とした音を鳴らしながら暗闇に吸い込まれ、やがて地下の灯りに照らされる。私にはこの瞬間によってなにか日常から非日常に、言い換えれば異世界にさらされるような気分になる。
 
 乗り物によって異世界に引き込まれるという発想は、おそらく人間社会に根強いものである。一例としてタイムマシンがある。タイムマシンという発明品の発想は世紀が21世紀に変わる前から存在するものであり、例えば漫画「ドラえもん」では板のような床に機器が付いた乗り物をタイムマシンとして登場させている。(ところで、あのタイムマシンは何故あれほど不安定な設計なのだろうか?あの枠も何も無い三畳ほどの床から落ちただけで時空の淵を彷徨うというリスクをそのままにタイムマシンとして使用するというのは、あまりに危険ではなかろうか。ただ、それがそのような形態であるという事実は数々の物語を生み出してきたし、漫画の中の話だろうと言われると反論の余地も無い。)
 
 また、川端康成の「雪国」におけるこれもまたあまりに有名な一節、『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』。こちらも乗り物が異世界(とも呼ばれうる場所)へと引き込む一例といっていいかもしれない。
 
 閑話休題。そもそもは地下鉄の話である。
 
 だがしかし、地下鉄に非日常性を覚えるからどうという訳でもなく、ただただそういう気分になるというだけの話である。もしかすると暗闇がどうとか轟轟とした音がどうとか、ということではなく、JR筑肥線沿線に住んでいたからこそ、そこに日常性を見出しただけなのかもしれない。この春から市営地下鉄沿線に居を構える(と言っても下宿するだけなのだが)身として、次は地下鉄に対してどんなイメージを自分は持つことになるのだろうか。そういった意味でも新生活への期待は高まるばかりである。
 
まとまりのない文章である。

ミスタードーナツ福岡中洲ショップ

中洲のミスドにて。

私が入店した時には喫煙スペースにはサラリーマンらしき男性が二人組と1人…
禁煙スペースには老旦那が1人、そして忙しそうに何か仕事の連絡をしているのだろうか、30代程度の女性が1人。彼女は番号札を持って何かドリンクを待ちわびていたため、ついさっき入店したのだろう。

と、十分後くらいで、どこに行っていたのだろうか、若い女性の店員が店に帰ってきた。

次に大柄な坊主頭の男性(正直おじさん)が二人組で店に入ってきた。「フレンチクルーラーでいいかな?」「いやぁ…どうでしょう」「まぁフレンチクルーラーで。フレンチクルーラー1つ」「俺はオールドファッションで」というような会話。ずんのやす似と山田ルイ五十三世似の二人。ちなみにずんのやす似がフレンチクルーラー

ここで老人が退出。

続けてロードバイクで颯爽と現れた男性が1人。チョコレートのドーナツを1つたいらげ、なにやらスマホのゲームをしているようだ。

ここでふと窓に目をやるとこれでもかとパーマをかけた4,50代くらいの男性がスタバのドリンクを持ちながら陽気に中洲の街を歩いていた。

前頭部のわびしい眼鏡の男性が1人入店。ホットコーヒーとクリームブリュレドーナツを頼んでいる。

ロードバイクの男性が退出。颯爽と去っていった。

ニット生地のセーターを着た40代くらいの男性が入店。五目チャーハンを注文。

そういえばお昼時といえばお昼時ながら、ご飯モノを食べている客が少ない(喫煙スペースの状況はわかり得ないが)。来た客来た客ドーナツかドリンクを頼んでいる。ミスタードーナツに来る客はカフェとしてのミスドを要求しがちなのかもしれない。

男性が1人、女性が1人ほぼ同時に入店。はじめは夫婦か?とも思ったがどうやら違うよう。男性はチョコレートのポンデリング、コーラを注文。私のすぐ左の席に座った。女性はきなこのドーナツとホットのドリンクを注文、私の左の左の席に座った。

そういえば私の席を明示していなかったが、店の端、中洲の交差点に最も近い窓際の席にちょうどレジと対面する形で座っている。

新たに入店したのは茶髪の女性。私の高校時代の部活の先輩に似ている。何を頼んだかはよくわからないが、フォークを使って食べにくそうにしている。

左の男性にエビのヌードルが運ばれて来た(なんぞこれ?)。美味しそうではある。

待ち合わせの時間になったため私が退出。下膳時に気がついたのだが喫煙スペースの死角にもう一人男性がいた。しかし喫煙スペースにはサラリーマンの男性しかいない。

本当は本を読むために入店したのだがまあこのような観察も楽しいものである。

まぁ…私の他にもあの店にこのような観察をしていた人がいたかもしれないと思うと、それもまた奇妙というか気色の悪い…ものかもしれない。

それでは。